プロジェクト

プロジェクト概要:

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近年の生成生物言語学の進展により,生物学的システムとして見た人間の言語能力の最大の特徴は,回帰的統語演算操作Merge,周縁素性 (Edge Feature)を含むレキシコン,および概念志向(C-I)と感覚運動(SM)の両インターフェイスにあることが明らかとなりました.言語を構成するこれらの中核的成分を,その設計・発達・進化の観点から詳細に調べ,人間の言語と認知の本質を根本的に理解することが,本研究プロジェクトのもっとも大きな目標となります.

このプロジェクトは,互いに独立しながらも協力し合う3つの研究チームから構成されています.そのうち,設計チームは世界の言語に見られる多様な統語現象を比較統語論の立場から分析し,Mergeや素性一致操作の仕組みと,インターフェイスの作動様式に関する明示的なモデルを提案します.発達チームは,これらのメカニズムが幼児の脳内で語彙知識と連動してどのように発達するのかを,脳神経科学の最新テクノロジーを用いた初期言語獲得の研究に基づいて解明します.進化チームは,これらの成果を言語の起源・進化の研究に結びつけ,特にMergeの創発とこれに先行する一般的認知能力,インターフェイスとレキシコンの進化,生物進化と文化進化の相互作用に焦点をあてた研究を行います.

これらの成果をすべて結集することによって,本プロジェクトは,言語の設計・発達・進化および人間の精神・知性・認知の一般的アーキテクチャに関する独自の体系的見解をまとめあげます.この提案が,現代の認知科学全体の一層の発展に大きく貢献するものとなることを期待しています.

研究計画:

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本プロジェクトは2011-13年度の3年間に渡って展開されます.2011年度は,各研究チーム内における個人研究に充てられます.その研究成果に基づいて,2012年度は各チーム単位の研究を推進します.さらにこれに基づき,2013年度はプロジェクト全体の包括的な研究を行います.

研究経費:

2011(H23)年度: 22,360,000円
2012(H24)年度: 10,500,000円
2013(H25)年度: 11,900,000円
計: 44,760,000円