はじめに

生物言語学は,私たちの言語能力をヒト種固有の生物学的形質の1つとして位置づけ,その特質の研究を通じて人間の心・脳,ひいては人間の本性の本質的理解に迫ろうとする企てです.この立場では,言語に対しても,他のあらゆる生物学的形質の場合と同じ問題設定を行うことができます.すなわち,(i) それはどのような仕組みを備えており,どのように働くのか(設計),(ii) それは個体レベルでどのように発生するのか(発達),(iii) それは種レベルでどのように発生したのか(進化)です.
この研究プロジェクトでは,人間の言語能力を巡るこれら3つのテーマを,生成文法(ミニマリスト・プログラム)を言語理論の基本枠として採用する「生成生物言語学」の立場から,体系的に関連づけながら統合的に追求していきます.生成生物言語学は過去半世紀に渡る生成文法研究,さらには歴史上存在したあらゆる言語研究の1つの到達点であり,ここから新しい時代の新しい言語科学・人間科学が始まると私たちは確信しています.
このウェブサイトは,私たちの研究プロジェクトの活動拠点として,また生物言語学に関心を持つすべての研究者のためのフォーラムとして開設されました.本プロジェクトおよび本サイトが生物言語学研究の発展に大きく寄与し,次世代の言語研究の可能性を切り拓いていくことを願ってやみません.
研究代表者・藤田耕司(京都大学)
お知らせ
- 『言語基礎論集』の書評
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4月22日付けの毎日新聞に福井直樹(編訳)『チョムスキー言語基礎論集』の書評が掲載されていますので,ご覧下さい(評者は三浦雅士氏).
(2012年04月22日)
- メンバーを追加しました
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2012年度からの新メンバーとして,成田広樹(早稲田大)が加わりました.さらに,セドリック・ブックス(ICREA/バルセロナ大学)を海外研究協力者として迎えました.
(2012年04月16日)
- KCB & EVOLANG IX
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ともに大盛況の内に終了しました.スピーカー各位と参加されたすべての方にお礼申し上げます.『イベント』ページもご覧下さい.
(2012年03月17日)
- 『進化言語学の構築』
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EVOLANG IX 京都大会開催記念論集, 藤田耕司・岡ノ谷一夫(共編)『進化言語学の構築—新しい人間科学を目指して』(ひつじ書房刊)が間もなく出版されます.
(2012年02月28日)
- EVOLANG IX ワークショップ情報
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「言語と脳」ワークショップに関する情報を追加しました.『イベント』ページをご覧下さい.
(2012年02月18日)